天国の貴方へ届けたい
今待っているときだってそうだ。




特に気になるのが後ろの女子たちのグループが聖也君を見ていることにあたしは気がかりだった。




かなり派手な格好をしている。あたしの苦手なタイプだ。




我慢ができないのかリーダーらしき女が聖也君に話しかけた。




「ねぇ君かっこいいね♪友達と一緒?良かったらあたしたちと遊ばない?」




この女はあたしの事なんてまるで見えていないようだ。




彼女の目の前でナンパするなんて信じられない。




「お前馬鹿?俺の彼女隣にいるの気づかないわけ?よく俺の彼女の前でナンパできるな。」




「そんな地味な女よりあたしたちといた方が楽しいわよ♪」




その言葉に聖也君は怖い顔をして、女の胸ぐらをつかんだ。




「おいテメェ今なんつった。外に出られねぇ顔にしてやろうか」




「ちょっと聖也君こんなとこでやめようよ。」




あたしは慌てて止めに入った。
< 57 / 116 >

この作品をシェア

pagetop