天国の貴方へ届けたい
「おいちょっとは怖いとか感じないのかよ」




聖也君は嬉しそうなあたしの顔を見て言った。




「ぜーんぜん♪逆に楽しみ♪」




「怖いから手握っててほしいとかそういうこと期待してたのに俺の期待裏切るなよな」




「そんなこと言われたって…あ、出発するみたい!いよいよだね♪」




「駄目だこりゃ…」




聖也君は気づかぬうちにあきれ顔になっていた。




その後あたしは笑顔でキャーキャー言っていた。




———……


あっという間に乗り終わり、あたしは物足りなさを感じていた。




「あー楽しかったー♪ねぇもう一回乗りたくない?♪」




「また並ぶのかよ。俺はやだよ。ナンパされんのやだし他のにしようぜ」




確かにさっきより人が並んでいて、2時間待ちになっていた。
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