天国の貴方へ届けたい
その後あたしはあまりの怖さに叫び続けていたのだった。




「ギャァァァァ!!!」




「うるせぇな。耳が壊れる」




「だって怖いもん…」




驚くたびにそんな会話が続いた。




——……


夕方になり、いよいよ大トリの観覧車に乗ろうとしていた。




「あーお化け屋敷なんか二度と入らないからね…」




「入らない方がいいなお前」




「それよりいよいよ観覧車だよ♪ほら入ろう♪」




スタッフに誘導され、あたしと聖也君はボックスに入った。




「遊園地じたい俺久しぶりかも。1年以上前に行ったっきり」



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