天国の貴方へ届けたい

一方和美は女子の群衆にまぎれて聖也君に話しかけようとしていた。




「ちょっと和美何してんの。教室行こうよ。」




あたしは和美の服を引っ張った。




「ちょっとくらいいいじゃんww美月は恋愛に関心がなさすぎるんだよww」




「あたしはケイにしか興味がないの。」





「モテるのにもったいないよ。修了式の時だってせっかく男子に告られたのに断っちゃうんだもんね」





「まさかあたしがモテるわけが「美月ってあんた？」





あたしは恐る恐る声がする方に振り向いた。




「あ、聖也君…」




和美は手を口に当てて驚いていた。




怖そうな顔をした聖也君が立っていた。




どうしよう怖くてどうすればいいのか分かんないよ。




「そうですけど何か…」