天国の貴方へ届けたい
「美月を泣かせたお前にそんなこという権利あるのかよ!!」




聖也君はケイを突き飛ばした。




ケイは何も言わずにただ下を向いているだけだった。




「美月をお前なんかに渡してたまるか!美月は俺が守る!!」




そう言って聖也君はあたしの手を引っ張って歩いた。





なんでそこまでしてケイはあたしを今頃好きだとか言うんだろう。





この2年間彼女さんと何かあったのだろうか。





いいえ何があろうとあたしを遊びの目でしか見てなかったんだもの。





あたしは絶対ケイとヨリは戻すつもりはないし許すつもりもない。





「あ、聖也君ありがとね守ってくれて…」




「俺の彼女なんだから当然だろ。それより美月の友達そこにいるぞ。」




学校の門に和美がいた。
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