天国の貴方へ届けたい
来ないで…あたしの事なんかどうでも良いくせに…




「嫌触らないで!」




あたしはとっさに振り払った。




「話くらい聞けよ!」





「嫌聞きたくない!あたしの事なんかただのオモチャとか思ってんでしょ!?

どうせヨリ戻したって浮気するんでしょ!?もう離してよ!」





あたしは構わず歩き始め、信号のない横断歩道を渡ろうとしていた。




すると突然和美が大声をあげた。




「美月危ない!」




え…?




あたしが前を見るとトラックがブレーキをかけながらあたしにぶつかろうとしていた。





キキ——ッ!!!




怖くなってあたしは目をつむった。
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