天国の貴方へ届けたい
あたしはいつの間にか涙を流していた。




「嘘よ…まだ何も話し合ってないのに…目覚ましてちゃんと教えてよケイ!

ケイぃぃぃ…!!!」




あたしはケイの元で泣き続けていた。




和美はただあたしを黙って見ているだけだった。




——……


その後あたしと和美は救急車に乗って、ケイに付き添った。




あたしはただ泣いているだけだった。




病院に着き、あたしは和美に支えられながら手術室の前で待っていた。





「美月ごめんねあたしがもっと早く車に気づいていればケイ君がこんな事に…」





「ううん急に飛び出したあたしが悪いの。あたしのせいでケイが…ケイが…!」





あたしは涙を拭きながら泣いた。




「今はケイ君を信じよう。助かるって祈っていようよ」
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