天国の貴方へ届けたい
あたしは頷いてランプが消えるのをひたすら待っていた。




——……


17時30分になり、ようやくランプが消えた。




いやに遅かったなぁ…




中から医者が出てきて、あたしは立ち上がった。




「先生!ケイは…」




「最善は尽くしましたが、残念ながら…」




医者の言葉にあたしが目の前が真っ暗になった。




「嘘…嘘ですよね先生!」




「頭を強く打った為時間が遅かったようです。残念ながら…」




そう言って医者は去っていった。




嘘…ケイが死んだなんて嘘よ…
< 99 / 116 >

この作品をシェア

pagetop