<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上
カナが手にしている写真は間違いなく、あのたった1つの思い出の写真。
姉貴との2ショット写真。
姉貴は、写真苦手だから姉貴が死んでも私の手に残る姉が大切にしていた私物はその写真1枚。
それと、私が毎日着けている金の十字架ピアス。
それを着けていると姉が近くに居るような感じがして安心する。
カ「・・紀優?聞いてる?」
紀「あ、・・うん。それは、私と姉貴」
カ「・・右側の人が紀優のお姉さん?」
紀「・・そう」
陽「美人~」
涼「・・紀優と似てる~」
美人・・・
似てる・・
姉貴は美人で周りからは私と似ていると言われる。
それが原因で事件が起こったなんて、・・今でも・・辛い。