憂鬱なソネット
「なに、あんたにも人並みに羞恥心とかあるんだ」
「あるに決まってるよ」
「柔道着、着てるくせに?」
「え、柔道着はちゃんとした正装でしょ」
「正装かー?」
「だって、試合とかでも着るんだし」
「それは柔道家だからでしょ」
「そんなもんかなぁ」
「ま、この際どうでもいいけど」
なんせ、あたしは柔道着の袖を履いてる女なのだ。
「ならよかった」
寅吉はにこっと笑った。
あーくそ、やっぱ笑顔、かわいい。
「あるに決まってるよ」
「柔道着、着てるくせに?」
「え、柔道着はちゃんとした正装でしょ」
「正装かー?」
「だって、試合とかでも着るんだし」
「それは柔道家だからでしょ」
「そんなもんかなぁ」
「ま、この際どうでもいいけど」
なんせ、あたしは柔道着の袖を履いてる女なのだ。
「ならよかった」
寅吉はにこっと笑った。
あーくそ、やっぱ笑顔、かわいい。