憂鬱なソネット
時計を見ると、寅吉がうちにやって来てから、まだ30分も経っていなかった。
その短い間に、あたしは寅吉からカーネーションの花束をもらい、親から結婚の承諾をもらい、ついでに引っ越しまで決まってしまった。
ひとり寂しくコンビニ弁当を食べながらクリスマスイブを終えるはずだったあたしは、いったいどこへ?
ほんと、寅吉といると、わけのわからないことばかりが起こる。
「………うん、じゃあ、ふつつか者ですが、あやめをよろしく………」
常識人のお父さんは、とりあえずこういう場にふさわしい発言をする。
なんか、考えて言ってるってよりは、流されて、って感じだけど………。
寅吉はにっこりと笑い、
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。
二人で幸せになります」
とマイペースに宣言した。
その短い間に、あたしは寅吉からカーネーションの花束をもらい、親から結婚の承諾をもらい、ついでに引っ越しまで決まってしまった。
ひとり寂しくコンビニ弁当を食べながらクリスマスイブを終えるはずだったあたしは、いったいどこへ?
ほんと、寅吉といると、わけのわからないことばかりが起こる。
「………うん、じゃあ、ふつつか者ですが、あやめをよろしく………」
常識人のお父さんは、とりあえずこういう場にふさわしい発言をする。
なんか、考えて言ってるってよりは、流されて、って感じだけど………。
寅吉はにっこりと笑い、
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。
二人で幸せになります」
とマイペースに宣言した。