黒い狼白い兎

白「...黒は、とても優しいわ
ご飯も満足に取れない貴方達に
誰が毎日、木の実や果物を与えていると思っているの」

灰「...知らん」

白「あなただって、気づいて」

灰「知らん!!
白兎、お前の両親もこいつらに食われたんだろう?」

白「.........そう、よ」

灰「ならば分かるだろう、
この悔しさが、憎しみが」

白「そんなの、私たちが草を食べていたのと同じことじゃない
それが、この人達にとっては肉だったというだけのこと」

灰「そんなので許せるか!?」

白「...許せる程に、この人は、
とても優しい。罪滅ぼしに貴方たちに嬲られるくらいに」

灰「白兎、君は許せても
他の色の者だってあいつに不満が」


緑「っそ、それはどうかな」

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