この思いを迷宮に捧ぐ
「いいね、刺激的で。俺、簡単には死なない体質だから問題ない」

クスッと笑う翠に、今度は千砂が「変な男」と呟くことになった。


「俺、あんたの顔と結婚する」



まっすぐ千砂を見返す翠の目は澄みきっていて、だからこそかえって底が見づらく、千砂はその真意を汲み取ることができなかった。





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