黒うさぎからの招待状
「っ!?黒うさぎ様っ!」


エレナさんは、その黒うさぎ様が店の奥から出てきた瞬間、慌ててお辞儀をした。


「エレナ、そんな丁寧にしなくていいって言ったでしょ?」

「ですが…」

「いーの、いーの!たった一人の店員なんだから、もっとフレンドリーにやろうよ」

「…分かりました。ところで黒うさぎ様、どうしてこちらに…?」

「ああ、やたらと話し声が聞こえるから。この子が次のお客様かい?」


その「黒うさぎ様」が少ししゃがんで、アタシの目線と合わせた。
< 10 / 300 >

この作品をシェア

pagetop