黒うさぎからの招待状

「倒れちゃったね♪」
アタシが男性の血に触ると、黒のロングコートのヤツから、幼い少女の声がした。
「フフフ…。アハハハハ…！あの光景、ちゃんと目に焼き付けておけよ、ソフィー。」
「うん♪分かった♪」
『ソフィー…。あの子の名前か。』
「ねぇ、あの女どうする？」
ヤツの横から少女が姿を現し、アタシを指差した。
「そうだな…。ソフィーの練習台になってもらおうか。」
ヤツはニヤリと笑うと、アタシに向かって銃を突き付けた。
「お前、見えてるんだろ？前も居たよな？ソフィーの練習台になって死ね。」
「なぜ？」
銃を突き付けても眉一つ動かさないアタシを見て、ヤツは眉をひそめた。
「あ？」
「どうして人を殺すの？」
「殺すのに理由なんかあるかよ。」
「あなたは誰？」
「何で教えなきゃいけないんだよ。」
「アタシは藤原珠璃。あなたは？」
「…オレはダニエル。」
ぶっきらぼうにそう言った。
「その横に居る女の子はソフィー？」
「そうだよ♪」
ソフィーは明るく答えた。