黒うさぎからの招待状
泣き虫
どれほど走っただろうか。それさえも分からない。それだけ夢中で走った。
ジェームスさんに連れて来られた異次元空間はとてつもなく広くて。気が付くとアタシは深い森の中に居た。
「ここどこ…?」
回りには、食虫植物みたいな花や、不気味にザワザワと音を立てる木々が視界を遮っていた。
「賢也ぁ…?どこ…?」
しばらく歩いたアタシは休憩のため、下に転がっていた丸太に座った。
「はぁ…。みんなどこ…?賢也ぁ…!」
アタシの声が届くはずもなく、目の前の木々に遮られた。
「うっ…、ひっく…!ジェームスさぁん…!嫌いなんて言ってごめんなさい…!助けて…!」
アタシはいつの間にか泣き出していた。
「誰かぁ…!助け…!」
「泣き虫。」
「へっ…?」
どこかで声がした。
「だっ…、誰…?」
「お前、涙腺弱すぎだろ。」
ジェームスさんに連れて来られた異次元空間はとてつもなく広くて。気が付くとアタシは深い森の中に居た。
「ここどこ…?」
回りには、食虫植物みたいな花や、不気味にザワザワと音を立てる木々が視界を遮っていた。
「賢也ぁ…?どこ…?」
しばらく歩いたアタシは休憩のため、下に転がっていた丸太に座った。
「はぁ…。みんなどこ…?賢也ぁ…!」
アタシの声が届くはずもなく、目の前の木々に遮られた。
「うっ…、ひっく…!ジェームスさぁん…!嫌いなんて言ってごめんなさい…!助けて…!」
アタシはいつの間にか泣き出していた。
「誰かぁ…!助け…!」
「泣き虫。」
「へっ…?」
どこかで声がした。
「だっ…、誰…?」
「お前、涙腺弱すぎだろ。」