黒うさぎからの招待状
「珠璃!」
「あ…!」
アタシはベットに横になっていて、額には氷の入った、不器用に先を結ばれたビニール袋が置いてあった。
「…誰だった?」
賢也が心配そうにアタシの顔を覗き込んでいた。
「血のような…赤…。」
「え?」
「人は殺されてなかった。でも、アタシと同じ位の背丈の女の子が…。自分は、血のような赤だって…。」
「どういう意味だ…?!」
「分からない…。」
―コンコン!
アタシが賢也と話していると、部屋のドアがノックされた。
「誰ですか?」
「僕だよ。開けてくれるかな?」
「はい!今行きます…!」
賢也がドアを開けた。
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