黒うさぎからの招待状
しばらくすると、お腹を押さえながらうずくまっている桃を見つけた。辺りは真っ赤に染まっていた。
「桃っ!」
アタシは桃を見つけるなり、すぐに駆け寄った。
「桃!まだ生きてるでしょ?!返事して!」
「珠…璃…。」
微かに、今にも消えそうな桃の声が聞こえた。
「桃!何があったの?」
「後ろ…から…急…に…刺され…た…。」
『葉奈と同じ…。』
「桃!大丈夫だからね?死んだらダメだよ?」
桃は力無く頷いたが、早くしないと、本当にヤバそうだ。
「エレナさん!早く桃を!」
「分かりました。桃さ…。」
突然、エレナさんの動きが止まった。桃は苦しそうに顔を歪ませながら固まっていた。
「エレナさん?」
「…ダメですわ。」
「何が…?」
『何が』なんて聞かなくても分かってる。でもアタシはその『現実』を受け入れたくなかった。
「桃っ!」
アタシは桃を見つけるなり、すぐに駆け寄った。
「桃!まだ生きてるでしょ?!返事して!」
「珠…璃…。」
微かに、今にも消えそうな桃の声が聞こえた。
「桃!何があったの?」
「後ろ…から…急…に…刺され…た…。」
『葉奈と同じ…。』
「桃!大丈夫だからね?死んだらダメだよ?」
桃は力無く頷いたが、早くしないと、本当にヤバそうだ。
「エレナさん!早く桃を!」
「分かりました。桃さ…。」
突然、エレナさんの動きが止まった。桃は苦しそうに顔を歪ませながら固まっていた。
「エレナさん?」
「…ダメですわ。」
「何が…?」
『何が』なんて聞かなくても分かってる。でもアタシはその『現実』を受け入れたくなかった。