黒うさぎからの招待状
「うわぁああ!!」
まだ静かな廊下に叫び声が轟いた。
「何っ?!」
「誰か!!和樹が!!」
「和樹…?何で…?アタシ、夢見てな…!」
その時、桃が死んだ時の事を思い出した。
あの時は、現実だと思っていたら、夢で。
完全にあの子に乗せられて。
桃は血まみれで。
これも夢?
だったら早く目覚めて…。
和樹の死体を見る前に…。
早く目覚めて…。
早く…。
早く。
早く!
和樹の死体なんか見たくない。
もう誰かが死ぬなんて嫌。
誰も失いたくない。
―フフフ…。
ふいに、あの子の声が聞こえたような気がした。
慌てて辺りを見渡すが、それらしき姿はおろか、気配さえも感じなかった。
幻聴だった。
まだ静かな廊下に叫び声が轟いた。
「何っ?!」
「誰か!!和樹が!!」
「和樹…?何で…?アタシ、夢見てな…!」
その時、桃が死んだ時の事を思い出した。
あの時は、現実だと思っていたら、夢で。
完全にあの子に乗せられて。
桃は血まみれで。
これも夢?
だったら早く目覚めて…。
和樹の死体を見る前に…。
早く目覚めて…。
早く…。
早く。
早く!
和樹の死体なんか見たくない。
もう誰かが死ぬなんて嫌。
誰も失いたくない。
―フフフ…。
ふいに、あの子の声が聞こえたような気がした。
慌てて辺りを見渡すが、それらしき姿はおろか、気配さえも感じなかった。
幻聴だった。