黒うさぎからの招待状
「ニャァアァ……。」
アタシがドアを開けると、ジュノがアタシの足に体をこすりつけた。
「ジュノ、どうしたの?ジェームスさんと一緒じゃないの?」
「ニャア…。」
アタシはジュノを抱き抱えて、賢也の隣に座った。
「ジェームスさん達、遅いね。」
「ああ。…ホール行くか?目もマシになってるし。」
「そうだね。ジュノも行く?」
「ニャア!」
猫語は分からないけど、うん、と言ったような気がした。
「賢也、はぐれちゃダメだよ?」
「こんな所ではぐれるかっての。それに、俺は子供かよ。」
「そうだね。」
アタシはドアを開けた。
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