黒うさぎからの招待状
「ジェームスさん…?ダニエル…?嘘でしょ…?嘘って言っ…!」
「嘘じゃない。」
ジェームスさんが遮るように言った。
「そんな…。」
「俺達は初めからグルだったんだよ。」
「僕たちは、エイミーの作戦に乗ったんだ。面白そうだったから。」
そう言うと、ジェームスさんとダニエルは、シャツをめくり上げ、腹部にある焼印をアタシに見せた。
「そんな…!」
「ジェームス、無駄話ハヨセ。……殺レ。」
ジェームスさん、エレナさん、ダニエルの持っていた離魂銃が、アタシと賢也に向いた。
心臓がバクバク言って、止まらない。
「でもなぁ…。」
ダニエルが口を開いた。
「これで終わっちゃあ、つまんねぇんだよな。」
「ナニヲ言ウンダ?サッサト殺レ。」
「これ、離魂銃なんかじゃねぇけど?」
ダニエルが言った。
「ナニ…?」
「見た目は離魂銃。だか、中身は解呪弾だ。」
「ナッ…!オ前ラ!コノ私ヲ裏切ッタノカ?!」
「残念だったね、エイミー。」
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