黒うさぎからの招待状
「“かいじゅだん”って何…?」
「呪いを解く弾だ。」
「呪いを解く弾…?」
賢也が呟いた。
「この焼印は、エイミーが僕たちにかけた呪いだ。」
「…呪い?」
ジェームスさんは頷くと、続けた。
「少しでもエイミーに反抗すると、この焼印が僕たちを苦しめる。焼印が燃えるように熱くなったり、頭痛が起きたり様々だけど、場合によっちゃ、死に至る。」
「死…。」
「エイミー、やっぱりお前の考えは間違いだ!」
ダニエルが叫んだ。
「オ前達…。私ニ逆ラウト、ドウナルカ分カッテイルノカ?」
「そのために解呪弾があるんだよ。」
ジェームスさんは、焼印に離魂銃をあてた。
「ヤメロ…!」
「エレナ!ダニエル!」
「ああ!」
エレナさんとダニエルは、それぞれの焼印に解呪弾の入った離魂銃をあてた。
「ヤメロ!」
―パン!
―パン!
―パン!
銃声が三回、鳴り響いた。
「ヤメロォ!」
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