黒うさぎからの招待状
「お願い、あたって!!」
が、惜しくもその願いは叶わなかった。
慌てていたため、狙いを定められなかったのだ。
弾丸は虚しくもエイミーのわずか後ろへ。
「そんな…。」
「ックソ!」
「大丈夫だ。まだ珠璃のがある!」
「珠璃!早く撃て!」
アタシは銃を構えた。が、手が震え、なかなか引き金を引く事が出来ない。
「珠璃!何やってんだよ!」
「……てない…。」
「え?」
「撃てない…。」
「何言って…?!」
「林檎なん…。」
「珠璃!」
アタシの声を遮って、賢也が叫んだ。
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