黒うさぎからの招待状
「アタシ…を…?」
「オ前ハ人間ニシテハ面白イ。」
「面白いって…?」
「珠璃!何やってんだよ!早く撃て!」
アタシ達の会話を遮るように、ダニエルが叫んだ。
「あ…。」
「早く!」
ダニエルに急かされて、アタシは慌ててエイミーに銃口を向け、引き金に人差し指をあてた。
「無駄ナ事ヲ…。」
指に力を入れた瞬間
「っ?!」
エイミーが視界から消えた。
「どこっ…?!」
辺りを見ても、見当たらない。
「エイミ…!?」
「珠璃!後ろっ…!!」
―ガンッ!
ジェームスさんが叫んだとほぼ同時に、アタシは後頭部に強い衝撃を受けた。
「っ!!」
アタシは頭を支えながら、地面に座り込んだ。
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