黒うさぎからの招待状
あまりにも突然だったため、心がついていかなかった。
「……え…?」
エイミーを見ると、半透明の、薄い膜のようなもので覆われていた。
「珠璃!よく聞いて!」
ジェームスさんの声に振り返る。
「今、僕たちでエイミーの動きを止めてる。でもそう長くはもたない。エイミーが自由になった瞬間に珠璃に撃ってほしいんだ!」
「アタシに…?」
「珠璃、頼む!お前にしか出来ねぇんだ!」
「アタシにしか…?」
「出来る?」
「……やって、みます」
アタシは手にかいた汗を拭い、銃を握り直した。
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