黒うさぎからの招待状
「…では」


エレナさんは、小さく息を吸い、目をつぶり、4段にわたって並べられたタロットカードの上に手を置いた。


「今に限り魔力を開放する。その力を我等の為に発揮せよ。我等に示せ。正しき事を…!」


すると…。

―カサッ…!

並べられたタロットカードの中から、一枚だけが、微かに動いた。エレナさんは、その一枚を手に取る。


「すっげぇ…」


賢也が、目を丸くして驚いていた。
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