吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
俺の様子を見た女が不気味に笑い出す
「君がくれた血を固めてただ返しただけだよ?こうやってね」
女は指上で針ほどの大きさしかない鋭利に固められた血を創り出して、くるくると回しながら遊んでいる
要するに血を一つ一つ固めて、あれを俺に向かって飛ばしたってことか...
「あぁ...道理で身体中に穴があくわけだ
ハハッ......お前、純血種だろ?」
乾いた笑いが出ちまった、ミリ単位で血を操作出来るなんて、純血種しか考えられない
純血種は、最強の力と誇り高きプライドを持ってる吸血鬼
到底適う相手じゃない、やはり俺の感は正しかった
コイツは余りにも危険すぎる
「痛みで頭が冷静になった、か......
諦めて降参しろ、降参すれば命だけは見逃してやる
月夜に話が出来る吸血鬼は珍しいからな」