吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
「そのガーゴイルには、魔法も物理攻撃も効かないよ」
背後からそう声をかけられて、後ろを振り返る
そこには、トップパーマの白髪、
右目には眼帯をしている
どこか儚げな印象の美少年がいた
白髪…吸血鬼以外で初めて見る髪色
違和感を感じながらも平然と振る舞う
私と同じ学園制服に身を包んでいるから、ここの生徒なんだろう
…何だろう、彼から甘い香りがする
とても美味しそうな…″血の匂い″が