彼は未来人



「みらい??」

「そう。未来から」

「いや、いやいやいやいや。」



安西くんってほんとに変わり者なんだなって思った。



「信じるか信じないかはさゆり次第。でも、俺は教えたからね?」

「いきなり未来から来ましたなんて言われても……」

「未来人特有の能力見せてあげるよ。」



安西くんは、二人のカップルを見てこういった。
どうやら、喧嘩しているようだ。


「今から、あのカップルは仲直りをする。」

「まさか」

「どうかな?後ろから誰かがあの女の子にぶつかって、彼氏が受け止めてくれて一件落着になるかもしれないよ?」


安西くんは、ニヤリと笑いながらポリポリと頬を掻いた。


「そんなわけ………っ!!」



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