彼は未来人
「あ、いたー!さゆりー!!」
「みり。」
みりがあたしを見つけてこっちにやって来た。
「あ、安西くんもいる。どうしたの?」
「さゆりに話があるって言われてさ」
「え?」
「変なこと言わないでよ!!」
「じゃあもう一個ね?」
安西くんはそう言うと、また右頬をポリポリ掻いた。
みりに向かい合うとこう言った。
「村田さん、俺自己紹介のとき隣のクラスの鈴木日向と親戚だって言ったよね?」
え?!そんなこと、言ってないじゃん!
みりは、安西くんから話を聞くとコクンと首を縦に振った。
「え?うん。鈴木くんと親戚で、同じ家に住んでるんでしょ?」
「そう。」
安西くんは、こっちを見た。
「ちなみに、本当の話。しかも、ひなたも未来人だから」
「え?!」