彼は未来人


「え?どうしたのさゆり。」



みりは、何もなかったかのようにあたしと安西くんを交互に見る。



「もうホームルーム始まる時間だよ?いこ?」

「あ、うん」

「俺、ちょっとトイレ寄ってから行くわ」



安西くんはそういうと、階段を先にのぼっていった。


「今日どっか寄らない??」

「うん!寄ろう寄ろう!!話聞いてほしいから」

「なになに??やっぱり安西くんとなにかあったの~?」

「違うってば!」



あたしたちも、教室に向かった。

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