彼は未来人
「へ?」
声がする方を向くと、そこには安西くん。
「安西くん・・・!!どうして?」
あたしの家はすぐそこ。
安西くんがこんなところにいるなんて・・・
「なんでここにいるの??」
「だって、俺の家ここだから。」
安西くんの家は、よく見るとあたしの家の隣だった。
「えぇ?!もしかして、今朝あさイチで引っ越しのトラック来てたのって・・・・」
「たぶん、俺の家の引越トラック?朝ここに来たからさ。」
「嘘でしょ?!」
「嘘じゃないよ。本当本当。」
「偶然すぎでしょ・・・・」
「偶然じゃないよ?これ使ったから。」
安西くんは、右頬をとんとんと人差し指で示した。