彼は未来人



「えぇ?」

「こっちにも事情があるんだよ。家から近いーとかさ?」

「いやいや、乗り継ぎするし逆にめんどくさい場所だからここ!」

「あ、バレた?」



二人で言い争っていると・・・・




「ただいま」




聞きなれない声を聴いた。
安西くんは、その声を聞くとその子のもとへと駆け寄った。


「おぅおかえり。」

「うん」

「どうだった?学校初日。」

「なんとかやってけそう。」

「そうか。」

「・・・・」



安西くんは、あたしのことを忘れていたみたいでハッとしてこっちに戻ってきた。
すると、あたしの背中をグイグイと押してきた。


「ちょっと・・・!」



すると、目の前にはもう一人の転校生がいた。
クリクリの目でこちらをジッと見てくる。


なんだか、胸がほっこりする。
そんなに見つめられると・・・


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