彼は未来人
「こいつが俺と同じ未来人の、鈴木日向。」
「こんにちは。鈴木日向です・・・」
この人が鈴木くんか・・・
「・・・なんか・・・」
「なに・・・?」
鈴木くんはずーっと見てる。
余計に胸がくすぐられる。
「どうしたの?」
「どうした日向。」
「・・・かわいい。」
「え??」
安西くんも、同じタイミングで声をあげる。
口をぽかーんとあけていた。
「日向・・・」
「何?」
「それはダメだぞ!!」
「うわっ!え?!」
安西くんは鈴木くんをポカポカと背中をたたいていた。
鈴木くんは、必死に逃げ回る。
一体どうなってんの?
「やめてよ兄さん!痛いって!」
「お前だけはそれ言うな!!絶対言うな!!」
「別にいいじゃん!!」
「よくねぇ!!」
なんだか、二人とも親戚らしいけど・・・
兄弟みたい??
この時、あたしはまだ二人の事を何も知らなかった。
まさか、二人にあれだけ振り回されるとは・・
思ってもいなかった。