彼は未来人
次の日。
「うぅーん。」
いま何時だろう?
「7:00かぁ。起きなきゃなぁ。」
ベッドから体を起こして伸びをする。
目をパッチリと開いてみると………
「おはようさゆり。よく眠れたか?」
そこには、陽太の姿が。
「な、な、な、な……!!」
「早く着替えねぇとな。」
「ばか陽太ー!!!!」
ーーーー
「信じらんない信じらんない!!」
「ごめんって……」
「そりゃ思春期の女の子の部屋に入ったらダメなの僕にだってわかる。」
なぜか日向も、ソファに座ってせんべいを食べていた。
「なんで日向まで!!」
「おはよ、さゆりさん♪」
朝から日向スマイルは贅沢だな。
「お、おはよ。」
「なにやってんの兄さん。早く行くよ」
「陽太、遅刻するから早くして!」
あたしに怒られたのを気にして、部屋の隅から動こうとしない陽太。
「兄さん、それでも僕の……」
「行く!行くから!」
そう言うと、先に出て行ってしまった。
「一体なんなのよ?」
「兄さん、さゆりさんに会いたがってたから」
「え?」
「僕も、会いたかったからさ。会えて本当に嬉しいよ。」
日向くん??
「あ、兄さんが呼んでる。行こう!」
時々おかしなこと言うよね日向も。
あたしたちは、学校へと向かった。