彼は未来人
「どの人?」
教室に着くと、日向はみりが誰なのか探し始めた。
クラスの人は、転校生の日向を珍しそうに見る。
中には、かっこいいと騒ぐ女子たちも。
「日向、そんなにキョロキョロしなくても」
「だって、気になるから。僕もみたいもん。」
「さゆり、ほっとけ。」
「で、でも。」
すると、後ろからぽんっと肩を叩かれた。
多分、叩いた人は……
「さゆり、おはよう!ん?なんでサイドに転校生が二人??」
みりの登場です。
「おはよう村田さん。こいつ、日向。」
「うん、親戚の日向くん。」
みりは、日向を見て挨拶をする。
日向は、じーっと警戒するように見つめた。
「さゆりの友達の、村田みりです。鈴木日向くんだよね?よろしく。」
「………」
「日向。挨拶。」
隣で陽太が挨拶を促しても、なにも言わない日向。
「……」
「……」
「……」
???