彼は未来人


電車も乗り継いで、学校に着いてもう疲れちゃった。
とりあえず、新しいクラスはどこなのか確認しようとあたしは昇降口を急ぐ。


「うわぁ・・・人がたくさん。」


しばらくはクラス表を見れないので、スマホを取り出した。


「さゆりー!!!!」

「・・・!みり!」


後ろから聞こえた元気な声は、親友のみり。
2年の時は同じクラスだったんだけど、今年はどうなんだろう?


「クラス表見た?見た?」

「・・まだ。あの人ごみじゃ見に行けないし。」

「ふっふ・・・あたし見たよ♪」

「え?!みり何組なの?!」

「E組。さゆりのも見てきたよ」

「あたしは??」

「自分で確かめてみたら?ほら、人少なくなったし。」


みりに言われて見てみると、もう人はすっかり減っていた。


「教えてくれたっていいのに・・・・」


あたしの名前が書いてあるクラスを探す。
えーと・・・・


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