彼は未来人
「安西、自己紹介」
「はい。えーと、安西陽太です。この度、家庭の事情で引っ越してきました。よろしくお願いします。」
「だそうだ。えー隣は、」
担任は、あたしの隣の席を見た。
「ん、そこの席。」
安西くんは、あたしの隣に座る。
なぜかは知らないけど、ソワソワしていた。
「じゃあ、一回10分休憩時間やるからそのあとみんな自己紹介な。」
休憩時間になり、クラスのみんなはトイレに行ったり廊下で元クラスメイトと会話を楽しんだりしている。
あたしもみりのとこ行こ。
その途端、腕になにかを感じた。