リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「わ、私…めっ、メガネ……」
突然の展開にパニクった私は、とりあえず自分がメガネをかけているのかを確認。
「してる……よね」
そしてメガネを触りながら独り言をつぶやいた。
もう一度、交互にふたりの顔を見る。
見間違いなんかじゃない。
やっぱりこの人たちは……
「青山さんって、ふ、双子さんなんですか?」
後ろを振り返って、私は優しい方の青山さんにそう聞いた。
するとニコッと笑った青山さんは頷きながら「そうだよ」と優しく答えてくれた。
やっぱりそうか。そうだったのか。
だけどやっと理解できた。
親切に傘を差し出してくれた、王子様みたいな青山さんが見せた不可解な態度も。
二重人格疑惑も記憶喪失かと思ったことも。
青山さんがふたりいたからだったんだ。
それも、優しい天使のような青山さんと、冷たい悪魔のような青山さん。
性格が全く違う、正反対な双子…。