リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「なんだ大樹、このブーちゃんと知り合いだったんだ?」
ぶっ、ぶーちゃん?
「おい友樹!ブーちゃんだなんて失礼だろ。彼女は大月真琴ちゃんって名前で」
私を挟んで交わされる会話は、気まずい以外の何でもなかった。
「へぇーっ。大月真琴ちゃんねぇ……」
目の前に立つ悪魔の方の青山さんは、そう言いながらジロジロと私を見ている。
同じ顔のくせに、優しい青山さんとは大違いだ。
言葉だけじゃなく視線も冷たいし…口も悪いしそれに……なんて、この人の悪いところを次から次に探していた時だった。
「あ、もしかして大樹さぁ、このブーちゃんに傘貸したりした?」
いきなり発せられた言葉に、私の胸はドキンと音を立てた。
そういや私、会社の前で待ち伏せして…傘返そうとしたんだよな。
しかもそれが、今思い返すと返す相手を間違えてしまってたってオチで。