リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「あぁ、ちょっとね」
青山さんはそう言うとクスッと笑って。
「来週、真琴ちゃんと待ち合わせしようかと思ってさ」
そう言いながら私の方をチラッと見てきた。
ドキンと高鳴る胸。
いちいちオーバーなくらい反応してしまう自分が恥ずかしくなってくる。
だけど次の瞬間。
「わざわざ待ち合わせしてまで返すような物でもないけどな」
聞こえてきた弟の方の声に、思わずムッとなった。
そしてそこから話は勝手に広がっていって。
「返すって、青山さんに何借りたんだよ?」
健太がそう言えば、弟の方が勝手にそれに答える。
「大樹が傘貸したんだってさ。このブーちゃんに」
「傘?……えっ、あ!傘ってもしかして」
「ちょっと健太!」
余計なことを言いそうな空気を感じた私は、健太の声を遮りながらジロリと睨みをきかせる。