リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「モノ好きな男もいるもんだよな〜」
だけど、聞こえてきたその声で私は思わずハッとなった。
「一卵性の双子とはいえ、俺は昔から大樹のあの性格が全く理解できない」
……はい?
「だいたい傘ぐらいであんたとカフェで待ち合わせだ?意味がわからないだろ」
冷たい口調でそう言ったのは、弟の青山友樹で。
「あんたもあんただ。傘くらい、別にもらっておけばいいのに」
呆れた様子で、シレッとそんなことを言い放った。
ほんと、何なのこの人!
っていうかいつまでそこにいるのよ……。
「別に……あなたに関係なくないですか?」
やっぱりこの人は苦手。
「まぁ、別に関係ないけど」
ほんとイライラする。
だったら……
「関係ないならほっといて下さい!」
目も合わせずにそう言った私は、そばにいた健太に「帰る」とだけ告げて。
そのまま足早にジムをあとにした。