リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「まぁ、本当にソックリだもんな〜あの兄弟。俺も始めは全く見分けられなかったし、真琴が間違えたのも無理はないっていうか…仕方ないんじゃね?」
健太はそう言ってクスッと笑う。
仕方ない……か。
まぁね、そうだけどさ。
「それに、人違いだったとはいえ真琴がダイエットするきっかけにもなったわけだしな」
「……まぁ」
「とりあえずさ、ちゃんと本人に傘を返せることになったんだから、良かったじゃん」
「……うん。そうだよね」
そうだよ、結局はこれで良かったんだ。
ダイエットするきっかけがなければジムには通わなかったわけだし。
ジムに通っていなければ、改めて生活習慣を見直すこともなかったと思う。
それに……あのジムに通ってたから、青山さんと再会することが出来た。
再会して、ちゃんと誤解も消えて、来週には……きちんと傘を返せるんだから。