リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「ふぅっ…」
ものの数分で着いた隣駅。
私はホームに降り立つと、心を落ち着かせるように深呼吸した。
そして、意を決して歩き出す。
だけど、駅の改札を通り過ぎた時だった。
耳に響いてきた大きな音に、思わず驚いて立ち止まる。
…ウソでしょ?雷⁉︎
慌てて駅の外に向かうと、目の前は土砂降り。
朝に見た天気予報では、曇りのち晴れで今日の降水確率は10パーセントだったのに。
全くあてにならなかった予報に、重いため息がこぼれる。
手にしていた傘を見つめながら、1分ほど考えた。
これは返しに来た傘だから使わせてもらうなんて失礼だし。
かといってこの雨の中を5分走ったとしたらびしょ濡れだ。
こっ、コンビニ!
こういう時はコンビニに限るよね!
キョロキョロと周りを見渡し、コンビニを探す。
……ないじゃん。こんな時に限ってないじゃん!
そうだ!とりあえず青山さんに連絡……
って…私、青山さんの連絡先知らないじゃん!!