リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「はぁっ……」


これでもかってくらいの重い重いため息が自然とこぼれる。


返すはずだった傘は失くしちゃうし。

青山さんのプレイボーイな裏の顔を見てしまった気がするし。


気分は落ちる一方。


あんな人だとは思ってなかったのにな。


でも、そりゃそうだよね。

青山商事のエリート商社マンで、ルックスも抜群にパーフェクト。

甘いマスクに爽やかな笑顔。

おまけに誰にでも別け隔てなく優しいときたら……


モテないわけない。

女なんてよりどりみどりだ。


どれにしようかな〜なんて。

好きに選び放題だろうし、むしろ女の方があんな王子様をほっとくわけないよね……。



トボトボと歩きながらそんなことばかりを考えていると、赤信号で立ち止まった交差点で私は一駅分を歩いてきていたことに気が付いた。


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