リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
雑貨屋に靴屋。
歩きながら目に止まったお店を順にのぞいていく。
雑貨屋では青山さんに借りていた傘と似たような藍色の傘を見つけられたので、すぐにそれを手に取った。
それからスムージーを飲む時にちょうどよさそうな大きさのグラスも見つけ、傘を買うついでに母の分と合わせてふたつ購入した。
靴屋では低めヒールの可愛いブルーのパンプスにものすごく心惹かれたけれど、自分には絶対に似合わないような気がして、ただ眺めることしかできなかった。
あんな靴が似合う脚になりたいな。
痩せたら似合うようになるのかな。
靴屋を出た私はぶらぶらと歩きながら、明るい大通りのショーウィンドウを流し見ていた。
だけど次の瞬間。
ガラスの向こうに見えた真っ白なワンピーにふと視線が止まり、歩いていた足が自然と止まった。
このワンピ……すっごく可愛い。
細いマネキンが可愛いくも上品に着こなしている、真っ白なパールホワイトのワンピース。
袖はなく、上半身はスッキリとしているのに、膝まである長さの裾は、ふんわりとAラインに広がっている。
こういうワンピースが似合う女性になりたいと思った。
これを着こなせるような、そんな自分になりたいと強く感じた。