リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
あとどれだけ痩せたら、このワンピースを着られるようになるんだろう。
どんな自分になれば、これが似合う素敵な女性になれるんだろう。
しばらくジッと、ガラス越しにワンピースを見つめていた。
これを目標にしてみようか?
このワンピースが似合う自分になるために、今は絶対に着られないけれど、この際買ってみようかな…。
立ち止まったまま、ぼんやりとひとりでそんなことを考えていた…その時だった。
「そのワンピースはどう考えても君には着れないだろ」
すぐ近くから声が聞こえ、私の視線はその声のした方へとスーッと動く。
「げっ!」
振り向いたと同時に心の声が思わず漏れ出る。
何故なら私の目の前にはあの‘‘性悪男’’の青山友樹がいたからだ。
やっぱり顔だけは青山さんによく似ているけど、今日カフェで見た時のスーツの色とは着ている色が違っていたからすぐに見分けがついた。
「おい、げっ!ってなんだ!げっ!って⁉︎」
「や、えっと……」
「人の顔見てそんな反応するか?失礼なやつだな」
「いや、だって…その…びっくりして思わず…すいません」
って……いや、ちょっと待って。
なんで私がこの人に謝らなきゃいけないわけ!?