リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「だから、これからは今のままをキープする感じでいいんじゃねえか?十分標準になったんだから。
それでもまだ痩せたいっていうなら、この理想体重の56.4キロまでにしておいた方がいい。体重どうこうよりも、筋肉つけて引き締めておけば大丈夫だよ」
健太はそう言うと、なっ?と私を見つめる。
「……うん、そうだよね。健太がそう言うなら…わかった!」
こんなにもあっさりと納得出来るのは、私をここまで変えてくれたのが、他の誰でもない健太だったからだ。
ジムでは担当のインストラクターでもあり、ジム意外では幼なじみとして色々な助言をしてくれたり、早朝のウォーキングに付き合ってくれたり。
いつだって私を引っ張ってきてくれた。
信じてついてきて良かった。
健太が毎月考案して提示してくれたプログラムをこなしてきて良かった。
諦めないで良かった。
今は心からそう思える。
「つーかさ、今日俺早上がりなんだけどメシでも行くか?」
「えっ?」
「いや、だから……今日のトレーニングも終わったことだし?メシだよメシ」
「あぁ…うん。いいけど」
「じゃあ、シャワー浴びて着替えたらちょっと近くで待ってて。多分30分…いや、40分かかるかもだけど早く出られるようにするから」
健太はそう言いながら立ち上がると、慌てた様子でトレーニングフロアへ歩いていった。
珍しいな、健太がごはんに行こうなんて。
このジムに通い始めてから初めてのことだ。
なんだか不思議に思いながらも私はシャワーを浴び、服を着替えると先にジムをあとにした。