リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「どうしたの?なんか変だよ」


「変?」


「うん。なんかいつもの健太じゃないっていうか」


「そうか?別に……普通だぞ。まぁ、とりあえず行くか!」


健太はそう言うと、先にゆっくりと歩き出していく。


私もそんな健太のあとを追いかけ隣に並ぶと、同じ歩幅で街中を進んでいった。



そして、約10分後。


「つーか、赤提灯のおでん屋って……本当おまえはムードもクソもないな」


カウンター席の隣に座る健太は呆れた様子でこちらを向き、運ばれてきたばかりの生ビールのジョッキを手にする。


「いいじゃん!寒いしおでんが食べたいと思ったんだから。それに、私と健太に雰囲気の良いムードのあるお店なんて似合わないでしょ。とりあえず乾杯!」


巨峰酎ハイの入った自分のジョッキを、健太のビールジョッキに軽く当てる。


「まぁ……たしかにな。とりあえずお疲れ」


健太はボソボソと言いながらビールを口に運んだ。

私もそれを見て、巨峰酎ハイを一口飲む。


うん……ものすごくお酒の味だ。


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