リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
リクルートスーツに身を包み、颯爽とオフィス街を歩く。
今日の足取りは軽い。
何故なら…
就職活動を再開して一発目の面接で、まさかの一次面接を突破した私は、二次面接もまさかまさかで見事に通り、今から最終面接に向かうことになっている。
オフィスの事務用品や学生向けの文房具などを扱う中小企業の会社だけど、面接官の印象もとても良く、会社までは駅からも徒歩10分かからないので通勤にも便利。
福利厚生もしっかりしているし、もしここに就職出来たならば、私としては大満足の結果だ。
たどり着いたビルを見上げ、すーっと深呼吸した。
神様、仏様。
どうか。どうか……最終面接もうまくいきますよーに。
「よしっ…」
小さな独り言をつぶやくと、私は歩き出した。
今日はなんとしてでも良い結果を得られるように、最後まで気を抜かず頑張ろう。
ドキドキしながらビルへ入りエレベーターに乗り込むと、うるさく響いてくる心臓の音を感じながらもなんとか平常さを保ち、緊張感を必死で隠した。